「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という意志が込められています。新しい美術館のコンセプトは「創造の体感」。古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、そして現代美術まで視野を広げます。アーティゾン美術館は、23階建て高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層部に位置し、展示室は4-6階の3フロア、旧美術館の約2倍の面積に拡張され、最新の照明や空調設備を伴い、美術の多彩な楽しみを提供していきます。

【硲伊之助展】
硲(はざま)伊之助(1895–1977)は、フュウザン会や二科会で若い頃より注目された画家でした。一時は文化学院や東京藝術大学で後進の絵画指導にあたり、晩年は色絵磁器の創作に熱意をもって取り組みます。制作活動のかたわら、クールベやゴッホなどの画集の編集や、『ゴッホの手紙』(岩波書店)の翻訳に携わるなど西洋美術の紹介にも尽力した他、師マティスの日本ではじめての展覧会(1951年)実現にむけて作家との交渉に携わる実務家としての一面もあわせもっていました。さらに、裕福な出自をもつ硲が自身の研究のために収集した作品の一部、マティス《コリウール》(1905年)やルソー《イヴリー河岸》(1907年頃)は、現在石橋財団に収蔵されており、当館にとってゆかりの深い作家の一人でもあります。本展は、油彩画、版画、磁器など約60点の作品と資料、硲と関わりのある当館の西洋絵画コレクション約15点を展示し、硲の多様な側面を紹介する東京で初めての回顧展です。
会期
2025年3月1日[土] – 6月1日[日]
開館時間
10:00–18:00(毎週金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(5月5日は開館)、5月7日
会場
5階 展示室
同時開催
ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ(6階 展示室)
石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト(4階 展示室)
GALLERY | アーティゾン美術館 |
H P | https://www.artizon.museum/ |
TEL | 050-5541-8600 |
CLOSED | 月曜日 |
OPEN | 10:00am〜6:00pm |
ADDRESS | 京橋1-7-2 |