ギャルリーためながは1969年に西洋絵画の名匠を扱う画廊として設立されました。以来、私共は常に名品を世に送り出すことを目的として、半世紀以上の歴史を重ねられたことを誇りとしております。
画廊では永年、印象派以降の近代西洋絵画の逸品を扱う一方で、現在活動中の才能ある芸術家を育て、世界のコレクターに紹介することを目標に掲げております。開廊当時より、東京、パリ、大阪に画廊を構えながら、日本とフランスの美術界を中心に活動してまいりましたが、現在ではより国際的な展望の下、アメリカ、アジア等、世界各地へと拠点を拡大した芸術活動に注力致しております。
マネーゲームさながらの様相を呈している昨今の美術市場の中で、今後もギャルリーためながは、現代美術の発信地としての役割を担いながら、ますます多くの皆様の心の琴線に触れ、感動して頂ける作品を数多くご案内できるという、本来あるべき画廊の姿勢を貫くよう努めてまいります。

ロレンツォ・フェルナンデス展
2025年3月22日 – 2025年4月20日
ー 11年ぶりの来日 ー
作家来日レセプション開催
3月22日(土) 16:00~18:00
ギャルリーためながでは、現実ではありえない空間を超写実的に描き、現代スペインリアリズムを代表する作家 ロレンツォ・フェルナンデスの個展を2025年3月22日(土)~4月20日(日)まで開催いたします。東京では4年ぶりの個展となる本展。ギリシャ神話にインスパイアされた作品が加わり、より一層ドラマチックなストーリー性が際立った新作を含む約40点を展覧いたします。
フェルナンデスは14 歳から学んだスペイン伝統のバロック絵画技法をもとに、独自のリアリズムを確立させました。細部まで緻密に描かれた画面は一見すると写真のようですが、非現実的な焦点のぼかしや複数の視点を組み合わせた構図によって、写真では表現しきれない現実を超越した空間を生み出しています。
また、モチーフは身近なものでありながら、その一つひとつに象徴的な意味が込められ、見る者を深く考えさせます。ギリシャ神話シリーズ「孤独への恐れ/ミノタウロス」では、牛とゴリラのおもちゃをミノタウロス、背後の写真を美の女神ヴィーナスに見立て、美の対極の存在として描いています。貝殻は彼が閉じ込められている迷宮を囲む海、毛糸玉は勇者テセウスを導く道しるべというように、神話のエッセンスが散りばめられ、青や紫、茶色が彼の威厳と、孤独から救われる未来への希望をも感じさせます。モチーフの意味を考察する楽しさもあれば、神話の時代から現代に通じる普遍的なテーマを見つめるきっかけにもなるでしょう。
この機会にぜひ、私たちの日常の中に新たな気づきやドラマを吹き込むロレンツォ・フェルナンデスの作品の数々をお楽しみいただきたく、ご案内申し上げます。
GALLERY | Galerie Taménaga Tokyo |
H P | https://www.tamenaga.com/ja/ |
TEL | 03-3573-5368 |
CLOSED | なし |
OPEN | 11:00am~7:00pm・日祝日は11:00am~5:00pm |
ADDRESS | 銀座7-5-4 |